発達障がいのある子の家庭学習支援方法タイプ別3選!

新型コロナウイルスの影響で何かとお家での学習機会が増える中、発達障がいのお子様の勉強を見る機会も増えていますね。

一方で、中々宿題に取り掛からなかったり、手をつけたとしても、文字が書けなかったり計算でつまずいたりして、どう手助けしたら良いのか分からない…そんな悩みを抱えるお母さまは多いのではないかと思います。

今回は、発達障害のある子の家庭学習支援方法タイプ別3選!ということで、ADHD・ASD(アスペルガー)・LD(学習障がい)の3つのタイプ別に、学習支援の方法を取り上げてみたいと思います。

何故その困りごとが起こるのか、具体的な対処方法などを分かりやすく簡単にまとめていますので、最後まで読んでみてくださいね。

1.ADHDタイプの場合

◯特徴

ADHDタイプの子には、衝動性・多動性・不注意の3つの特徴があります。
多動性により、じっと座って宿題に取り組むことが苦手です。また、衝動性により宿題に取り掛かっても他の物事が気になり集中力が持たず、途中で投げ出してしまいやすいです。加えて不注意があるので、ケアレスミスが多くなりがちです。

○対策

ポイントは、集中力のコントロールと終わりの見通しをつけることです!
宿題に中々取りかからない時は「もう!いつになったら宿題やるの」と声をかけたくなると思いますが、グッとこらえて。「何時からやる予定?」と聞いてあげましょう。何時と答えたら、忘れないようにアラームをセットするなどして時間に気付ける工夫をします。
集中力が切れそうになったら、適宜休憩を挟んであげてください。「あと何分で終わりだよ」と終わりの見通しをつけると良いです。終わったらおやつ、遊べるなどちょっとした報酬を用意するのも良い方法です。

2.ASD(アスペルガー)タイプの場合

◯特徴

アスペルガータイプの子は、コミュニケーションのとり方や想像力が特徴的であったり、こだわりが強かったりします。また、感覚過敏の強い子もいます。こだわりが強いと、分からない所を取りあえず置いておくことができません。反面、なぜそうなるのかが分かったらどんどん理解が進みます。

◯対策

落ち着いて宿題に取り掛かることができるよう、まずは環境調整をしてあげましょう。エアコンの音や照明など、ちょっとした刺激が気になって宿題に集中できないということが起こりがちです。雑音をカットしてくれるデジタル耳栓や、目に優しい電気スタンドに切り替えるなどで工夫しましょう。漠然とした表現、遠回しな表現だと混乱してしまうことがあります。理解を促すときは、短く・具体的に・ゆっくりと話すようにしましょう。話し言葉だけでは理解できない場合は、絵や文字などを使って視覚的に伝えるようにします。

3.LD(学習障がい)タイプの場合

◯特徴

LDタイプの子は、書字障がいにより字を書く・覚えるのが苦手だったり、読字障がいにより文字を正確に読むことが苦手だったり、計算障がいにより計算が苦手だったりします。
本人の努力不足ではなく、脳により身体に局所的な苦手さが起こるようです。

◯対策

文字を書くときは、下書きのあるマス目のあるノートに書くところから始めましょう。音読をするときは、教科書のどこを今読んでいるかわかるように色付きの定規で文字を辿ると良いです。筆算をする時は、桁が揃うようにタテに線を引いてあげるとミスが減ります。

まとめ

3つのタイプは、それぞれ独立していることもあればADHD +アスペルガーと2つのタイプが組み合わさっていることもあります。どうしてこれが苦手なのだろう?と想像しながら、その子に合った方法を模索することが大切です。


宿題ができたら「漢字の宿題できたね!」など、出来たことを具体的に褒めてあげると次のモチベーションにつながります。
ぜひ、実践してみてくださいね。

またお困りの際はお気軽にご相談ください!